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とても爽やかそうな人物でかなりイケメンで左手のグッチの白い腕時計が光っていた
頭取と雑談している姿はまだ若いのにくったがなく貫禄があり他を圧倒するオーラを感じた
瞳は第一印象だけでも素敵な人物におもえた
瞳はソファーの置かれてあるところにきて頭取と客との間のテーブルの上に
「失礼します」
と言って
日本茶を頭取にコーヒーを客の所に置いた
頭取は瞳を見て微笑み
「ご苦労様」
と声をかけた
瞳は少し頷いて礼をした
若い客が礼を言おうとして瞳に目を移した瞬間
稲妻に撃たれたように身体全体がしびれたようになった
客は瞳のあまりの美しさにぼーっとしていた
瞳はその若い客がタバコの箱を落としたのでしゃがみこんでタバコの箱を取りテーブルの上に戻し客の前に置いた
「お客様?」
そう言って瞳は首をかしげてぼーっとしている客を見ていた
客は呆然として瞳をながめて
(なんて綺麗な人なんだ…天使が舞い降りて来たようだ)
突然出現した宇宙人に出くわしたように呆然としている客に笑って頭取が声をかけた。
「専務」
「専務どうした?」
と大きな声で言葉をかけた
…………?
客はやっと我に帰り正常に戻ってタバコの件の礼をして
手を頭の後ろにやりポリポリ掻いて
「イヤーめちゃめちゃ綺麗な人なんで驚きましたよ」
瞳はそう言われ少し照れ下を向いた
すると頭取が
「どうだ専務わがk銀行が誇るNO1美人秘書だ食事にでも誘ってみるか?もっとも佐野君が良ければだが…」
客はすぐに頷いて
直立不動の姿勢を見せて
瞳に名刺を出して
「門倉健治24歳独身です
よろしかったらお食事でも御一緒できませんか?」
瞳は名刺を両手で受け取り猫のようなキラキラひかる綺麗な目を健治の方に向け驚いたような仕草で
「カドクラケンジさん…お食事にですか?」
と言って健治と頭取を代わるがわる見比べてそう言った
「佐野君が誰れか決まった人がいればお断りしてもいいぞ
でも、この専務はこの長崎をいや日本経済界に旋風を巻き起こす若手のNO1のホープだ知り合いになっていても損はないぞ」
「もう頭取そんな旋風だなんてそれにNO1ホープって事はありませんよ」
そう言って健治は照れた
瞳は
「アッ」
と言って頭を下げて
「すみません御挨拶もしなくて
佐野瞳ともうします
お食事の件少し考えさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
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