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「お客様?」
そう言って瞳は首をかしげてぼーっとしている客を見ていた
客は呆然として瞳をながめて
(なんて綺麗な人なんだ…天使が舞い降りて来たようだ)
突然出現した宇宙人に出くわしたように呆然としている客に笑って頭取が声をかけた。
「専務」
「専務どうした?」
と大きな声で言葉をかけた
…………?
客はやっと我に帰り
正常に戻ってタバコの件の礼をして
手を頭の後ろにやりポリポリ掻いて
「イヤーめちゃめちゃ綺麗な人なんで驚きましたよ」
瞳はそう言われ少し照れ下を向いた
すると頭取が
「どうだ専務わがk銀行が誇るNO1美人秘書だ食事にでも誘ってみるか?もっとも佐野君が良ければだが…」
客はすぐに頷いて
直立不動の姿勢を見せて
瞳に名刺を出して
「門倉健治24歳独身です
よろしかったらお食事でも御一緒できませんか?」
瞳は名刺を両手で受け取り猫のようなキラキラひかる綺麗な目を健治の方に向け驚いたような仕草で
「カドクラケンジさん…お食事にですか?」
と言って健治と頭取を代わるがわる見比べてそう言った
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