11人が本棚に入れています
本棚に追加
またやってしまった!
「最悪~⤵」
朝から自己嫌悪のど壺だ。
怒ってないかな?
インするのこわいぃぃ。
寝落ちとはよく言ったもんで、ゲームを終えることを「落ちる」と言う。
寝てしまうと、ゲームが一定時間で自動終了するから、寝落ちなのだろう。
リリカはこの寝落ち終了が嫌いだった。
翌日、なんとも間抜けな気分になるからだ。
謝らないと!
起きるなりインして、77さんを探した。
いた!!
「昨日は、ホントにホントにすいませんでした⤵⤵」
気づいたらベッドの上でも正座していた。
平謝りとはこのことだろう(笑)
「寝落ちは誰でもあるよ、気にすんな(笑)」
「なになに~!リリカ寝落ちたんか?昨日」
果汁さんが割って入る。
「よしくん、俺も後で連れて行って!レベルあげ!」
えっ…俺って…果汁さんて男の子??
「いーよ。果汁インしたらメールしな。」
「ありがとうー😆よしくん俺達つき合っちゃう?きゃは(笑)」
えっ?…女の子??
すでにリリカとの会話は終わり、果汁さんと77さんの会話がギル茶を埋めた。
2人の親しげなやり取りは、りりかに不思議な痛みをもたらしていた。
何となくいる理由もなくなったりりかは、会話に水を差したくなかったので、黙って落ちた。
ゲームから出ても、りりかの胸にチクチクするような、痛みが残った。
77さん、みんなに親切なだけで、別にりりかだけ特別って訳じゃないし。
当たり前やない…。
何故か、りりかには理解できないモヤモヤが頭を覆っていた。
この時はまだ、これから起こる嵐の様な展開を、りりかは予想もしていなかった。
最初のコメントを投稿しよう!