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カナカナ・・・ひぐらしのなく季節
忘れられぬ師匠との思い出
戻れない過去
あの頃のボクは全てを否定していた
それでも師匠はボクに温もりをくれた“家族”として迎え入れてくれた
輝いていた思い出――
「ねぇ、天識さん鬼であるボク達も善いことをしたらいつかは叶わぬ願いでも、夢でもどこかで叶う事が、善い事があるのかなぁ?」
遠くを見つめながら蒼織は“精密天秤”零崎天識にぽつりと呟いた
「そうですねぇ・・・たとえ叶わぬ夢だろうと願いだろうと僕は善い事をして僕の大切に想っている人の所に少しでも善い事が起きる、そう僕は考えていますよ。だから善い事をするのは無駄じゃありませんよ?」
「そっか。有り難う天識のお兄さん」
穏やかに話す天識と蒼織の周りには肉の塊となり果てた人が転がっていた
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