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「キャッ、伊吹様よ!」
「あ、伊吹様だ…」
「今日も格好良い…」
「美人だ…」
ある一般の高校で一際目立ち
注目を浴びる者がいた
ストレートで腰まである
長い黒髪を揺らしながら
颯爽と歩くのは
一ノ瀬 伊吹(イチノセ イブキ)
と言う女の子
整った顔は無表情を崩さず
ただ強い瞳で
前だけを見据えていた
「ッ伊吹様!」
そんな伊吹を呼び止めたのは
一人の勇気ある女の子
二人の友人に背を押されて
真っ赤な顔で
伊吹の後ろに立っていた
『…何か用?』
くるりと優雅に振り返る伊吹
勇気ある女の子や友人二人、
周りの者さえもその姿を
顔を真っ赤に染めて見つめていた
「あ、あの…私…ッ」
伊吹は経験からこの子が
自分に告白する事がわかった
そして、後ろの友人二人も
自分の事を好いているという事も
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