゚+第一話∽始まり+。

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『…悪いけど、 私は好きじゃないんだ。』 バッサリと切った伊吹 小さな女の子が泣き崩れる中、 後ろの二人が小さく笑ったのは 伊吹しか知らない 『…でも。』 周りも息を呑む中、 伊吹が小さな女の子に近付いた スッ と女の子の手を退けて 頬に手を当てる 小さな女の子は 驚いて涙を引っ込め、 顔をまた真っ赤にした 『ありがとう。 気持ちは嬉しいよ。 泣かないで?』 チュッ と女の子の目元に 音を立ててキスをした 「「「「「キャーーーーー!!!!!!」」」」」 小さな女の子以外の女子が 悲痛の叫びをあげた 勿論、後ろの二人も 伊吹はクスッと 笑って門の方に歩きだした (これであの三人の友情関係は 脆くも儚く崩れた、か… あ~あ、つまんない…) あの三人の上辺だけの友情など、 伊吹にとっては 何の意味も持たない 崩すも、そのままにするも、 伊吹の気紛れなのだ    
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