゚+第一話∽始まり+。

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ガラッ 『只今帰りました。』 「あら、伊吹さん。 今日のお稽古は舞からですよ。」 『直ぐに準備いたします。』 伊吹の人気の理由は その美貌だけではない 父親は剣道の師範代 母親は茶道の家元で 教育には厳しい 父親には男のように扱われ 剣道の稽古は毎日怠らない 母親にはおしとやかに、と言われ 茶道は勿論のこと、立ち振舞い、 琴、三味線、舞、唄などや 華道、書道、俳句など。 それに、父親の客人とは 囲碁などをさせられる事もある どれも大会や試験で 優秀な成績を残している 勿論、勉学にも励むようにと 成績もずば抜けて優秀だった 『つまんない…』 そんな事を呟いても 何の意味もない、と 着物に袖を通す伊吹 『あ~ぁ、つまんない…』 それでも呟いてしまうのは 彼女の性分なのだろう    
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