ステージ1-1

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「だからお前勇者なって二回も言わせるなよ」 今までの人生で色々なアニメや漫画、ゲーム等でこの手のベタなストーリーは数多く見てきたアキトだったが実際に自分が体験するなど夢にも… ……いや妄想ぐらいはしたかも知れないが しかし妄想するのと実際に不可解な状況に置かれた上で言われるのでは全く違った 「いや、何ほうけてるの?結構ベタな展開だと思うんだけどなぁ」 実際アキトは呆然としていた アキトのキャパシティは既に許容量を越えており、もう何が何だかわからなかった 「とりあえず俺勇者?」 「イエス、ユーアー勇者」 「アイム勇者?」 「イエス」 どっきりじゃないよな? 疑ってはみるものの、どっきりにしては、この空間や最初の隕石は余りにも人の手で作り出すには無理があった 「何をすれば良いんだ?」 「魔王を倒しちゃって、ベタで解りやすくて良いだろ?」 もうここまで王道ファンタジーシナリオが用意されてくると笑えてくる そうか、コレは夢なんだ アキトはそう思う事にした
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