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「もう面倒だからさ、好きな武器の選んじゃって精製したるから」
「じゃあ…剣で」
「うっわっ普通」
「悪かったな」
どこか不服そうにするものの一応簡単な剣を創造する
一見ファンタジー世界になら何処にでも売ってそうな普通の剣なんだが
「これじゃあ勇者らしくない」
と、自称神様は彼が言い出すとまず、単純に剣を大きくしだした
最初はただの一般的なショートソードだった
それが今では幅はブロードソード、大きさはツーハンデッドソードにまで巨大化している、しかもガードに宝玉って割りと標準装備だよねと言い出すと青く光る怪しい宝玉を組み込んだ
刀身は魔物倒すなら銀だろという安易な発送から白銀で固められ、強度が問題だからと魔力で強化した
その他装飾を施すと最早物語終盤で女神なんかから渡されるんじゃないの?と思われる程のド派手な剣が完成した
最早最初のショートソードは見る影もなかった
普通物語の序盤レベル1が持つのは、はばかられる代物なのだがアキトはソレらしい剣に迂闊にも、うかれてしまっていた
「これ俺が持って良いの?」
「そん為に作ったんだがら」
「ありがとう!」
そう言いながら勢い良く空中に浮かぶその大剣を持とうとしたのだが
手にした瞬間物凄い勢いで地面に激突した
「やっぱり重かったかぁ…100kgぐらいあるもんなぁ」
アキトは剣が持てなかった
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