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―日本某所―
その日、彼はただいつも通りに歩いているだけだった
学校の通学終わりに欠伸をしながらダルそうに下校していた
なのでコレから起こる不幸に対して彼は何も予想も準備もしていなかったし、そもそも準備をする事など出来なかったという事実が彼の不幸具合を物語っている
準備が出来ない理由、それは簡単に言えば現実離れし過ぎていたからだ
例えば今、彼の目の前に落ちてきた隕石がもたらしたクレーター
まだ現実に可能性が有るとしても彼にとっては現実離れしている
更にその隕石が割れ中から人が現れるという異常事態は彼を混乱させるに充分で、最早恐怖したであろう
その原因である人物はゆっくり辺りを見回すと彼を見つけゆっくりと近づいてくる
彼はこの瞬間
人生始めての走馬灯を経験した
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