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「とりあえずアキト君、君が元の場所でもう死人扱いなのは理解してくれたかな?」
「嫌だ!帰してくれ!つか死んでねぇんだし!」
「そんなに嫌?」
「嫌だ!」
困った様な様子で顔をしかめながら彼は腕を組む
そして、嫌だと主張し続けているアキトを見ながら深い溜め息をつきながら一つの覚悟を決めたようにアキトに向かって右手をかざす
「わかった仕方無い」
「帰してくれるのか!?」
「いや、そんなに死が認められ無いなら事後処理が面倒だけどココで一回殺しちゃうしか無いんで諦めてください、あ、痛くはしないんで」
軽口を叩きながらも言ってる事はかなり過激だ、何よりかざした手から現れた紅い刀は一般の学生だったアキトから見ても特殊な何かを纏っている様に感じられた
「マジっすか?」
「マジです、あ、一応俺が作った以上神器だから切れ味は保証するから」
アキトは直感した、こいつは本気でやりやがると
故にアキトに残された選択肢は二つしか無い
―本当に死ぬか
―死を認めるか
実質一つしか選べそうな選択肢は無いのだが
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