ステージ1-1

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恐怖がアキトの眼を閉じさせていた つい先程味わった得体の知れない物を見たときの恐怖心とは違い今度は直接的な殺される事に対しての恐怖 アキトはこの短期間の間で人生二度目となる走馬灯を体験していた 走馬灯が終わり 暗闇をずっと見続けていた 確かに首に何かが当たる感触は感じた、だが一向に死んだという感覚が無い まだ生きているか それとも、もう死んでいて痛みとか感じる間も無く即死させられたのでは無いのか? むしろなんかその方が正しい気がしてきた、何しろもうこの状況が異常過ぎて今幽霊になっていると言われても不思議に思わない とりあえずゆっくり、恐る恐る眼を開けてみる まず目の前に飛び込んできた風景は彼がニコニコとしながら自分の首にピタリと刀を引っ付けている光景 どうやら、命だけは助かったらしい 静かに刀は納めらていき、硬直したまま動けずにいるアキトが十分程してようやく、最初にした行動は自分の首を触りまだ繋がっている事を確かめる作業からだった (良かった…まだある) そう安堵したのも束の間 ぬちゃっとした感触が手につく 「うん、ごめん、ちょっと斬っちゃった」 斬られていた
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