121人が本棚に入れています
本棚に追加
Aside
Uに言われた通りKを追いかけるため小走りに廊下を走る。
確かトイレ行くとか言ってたよな?
廊下の奥にあるトイレへ続く扉を引こうとした時、中からバタンと力強く戸が閉まる音が響いた。
トイレに入り奥へ歩けば一つだけ個室が閉められていた。
…さてはKの奴、隠れやがったな。
「お~いK。いるんだろ?出てこいよ。」
閉じられた個室へ向かって呼びかければ、
「う…ん。」
オレの呼びかけに応じ、おずおずとKが鍵を開け中から姿を現した。
「お前どうしたの?なんで俺を避けてるの?俺 意味わかんねーんだけど。俺なんかしたか!?」
Kを見るなり鬱憤を晴らすかのように日頃から思っていたことをぶつける。
「‥何も…してないよ。」
目線を逸らしながら小さく口にするK。だからなんで目逸らすんだよ…。はぁ、…つか、オレもなんでコイツのことこんなに気にしてんだろ。
「だよな。じゃなんで避けてんの?ちょっと来いよ。」
場所が場所だし落ち着いてKと話をするため、休憩室へ移動する。
最初のコメントを投稿しよう!