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プロローグ
ある朝の日差しに、1人の男の子が目を覚ました。
クラン『朝…か。』
この男の子の名はクラン・アーヴィング。
クランは、幼きころハーフ人に両親を目の前で殺された…
そのハーフ人は、クランを睨み付け、微かな笑みを浮かべクランに近付いた…
幼きクラン『殺される!』
クランは心の中で確信した。
が、
?『…フ。こんなガキは殺す価値すらない…。だが、─死にたくないのなら剣をとれ。死を恐れず立ち向かえ。─』
そのハーフ人は、肩に刺青を入れたやつだった…
クラン『死にたくないのなら剣をとれ。死を恐れず立ち向かえ。…か』
クランは囁いた。
その声に反応したかのように、1人の人影が後ろに現れた。
カイト『またそれ?』
この子はカイト・ルーツイン。クランは、両親が死んだため近くの森で暮らしていた。
そのおかげでクランは自然と会話ができ、動物の言葉も分かる。
が、たまに苦しい話を聞いてしまう事もある。
クランは、この森の長、獅子に似ていてユニコーンのような角が生え、天使のような翼を生やし、鱗は光に照って眩しいくらいに輝いて見える銀色の鱗で体を纏い、目付きは睨み付けられているかのような生き物だが、この生き物は、両親の事も知っていて両親の形見も預かっている。
だが簡単には形見をくれない。それなりの覚悟を決めた時、形見をやろう。
っと言われていたのだ…
カイトは、クランが森を回っていたら、森の中で泣いていたから拾ったのだ。
クラン『ん?…あぁカイトか…』
カイト『うわ!反応薄っ!』
クラン『冗談冗談wちょっと、あのハーフ人の事考えててさ…』
クランは軽い気持ちで答えたが、カイトは急に俯いた。
そう、カイトはハーフ人なのだ…。
クラン『あ…別にお前が悪くはないぜ?勿論他のハーフ人もな!』
カイト『う…ん。』
カイトは少しだけ楽になった。
クラン『あのさ…カイト…』
カイト『何?』
クランは真剣な顔をしていたため、カイトもすぐに真剣になった。
クラン『俺さ…親の仇をとりたい…』
カイト『クラン…』
クラン『だから…この森を発とうと思うんだ。』
カイト『うん…』
クラン『仇をとるまで、この森には帰らない…』
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