第1章─初めての街─

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クラン『でも何か…雰囲気が違うくないか?』 カイト『うん…まるでずっと前からここを知っていて…そして昔の世界を知っているような…ね。』 2人はケイトが去っていった方向をずっと見つめていた。 クラン『ま、考えても仕方ねぃや。』 カイト『そうだね!まず、ここがどこだって事を知ったからね。』 クラン『あぁ。でもどうする?ここを知ったって、この後どうするか、なんて決まらないだろ?』 カイト『そりゃそうだけどさあ…』 カイトはキョロキョロとまわりを見回した。 カイト『とりあえず、あの大きい所に行かない?』 カイトが指を指した方向には、学園があった。 クラン『そうだな。あそこしか主になってるものがないしな。』 カイト『何か分かるはずだよ!』 クラン『行くか!』 2人は学園に向かった… クラン『何か…なあ…』 カイト『何か…ねえ。』 2人は入り口を見ながら同じ事を考えていた。 そう、入りずらいのだ… 初めての場所へノコノコと入れるものではない。 だから2人は困っていたのだ。 と、そこで不意に後ろから話し掛けてきた人物がいた。 ?『君達、ここに何か用なのかい?』 その人は、何となく中年の人っぽかったが、髪の色は白色に似た銀色で、両サイドに長い髪が肩まで垂れ下がった髪が特徴の人物だった。 クラン『別に用事って訳ではないが…』 カイト『ちょっとした情報収集だよ!』 ?『へえ…出来れば話してくれないかい?』 クラン『ハーフ人の事だけど…』 クランがハーフ人と言った途端に、彼は肩をピクリとさせた。 ?『いっ…』 クラン『どうしたんだ?別に俺達はハーフ人をどうしようともしないぜ?』 ?『そっか。』 彼は少し息をつき、気を楽にした。 カイト『僕はハーフ人なんだ…』 ?『そうなんだ…実は僕もハーフ人だよ。』 カイト『君も?』 ?『うん。僕の名前はジーニアス・セイジ。歳は……っ…』 ジーニアスと名乗った人物は、歳を言おうとしたが、黙りこくってしまった。 カイト『?』 クラン『ん?』 ジーニアス『信じないかもしれないけど、1014歳…』 クラン『な!?』 カイト『ぇえ!?』 2人は絶叫した。
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