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クラン『でも何か…雰囲気が違うくないか?』
カイト『うん…まるでずっと前からここを知っていて…そして昔の世界を知っているような…ね。』
2人はケイトが去っていった方向をずっと見つめていた。
クラン『ま、考えても仕方ねぃや。』
カイト『そうだね!まず、ここがどこだって事を知ったからね。』
クラン『あぁ。でもどうする?ここを知ったって、この後どうするか、なんて決まらないだろ?』
カイト『そりゃそうだけどさあ…』
カイトはキョロキョロとまわりを見回した。
カイト『とりあえず、あの大きい所に行かない?』
カイトが指を指した方向には、学園があった。
クラン『そうだな。あそこしか主になってるものがないしな。』
カイト『何か分かるはずだよ!』
クラン『行くか!』
2人は学園に向かった…
クラン『何か…なあ…』
カイト『何か…ねえ。』
2人は入り口を見ながら同じ事を考えていた。
そう、入りずらいのだ…
初めての場所へノコノコと入れるものではない。
だから2人は困っていたのだ。
と、そこで不意に後ろから話し掛けてきた人物がいた。
?『君達、ここに何か用なのかい?』
その人は、何となく中年の人っぽかったが、髪の色は白色に似た銀色で、両サイドに長い髪が肩まで垂れ下がった髪が特徴の人物だった。
クラン『別に用事って訳ではないが…』
カイト『ちょっとした情報収集だよ!』
?『へえ…出来れば話してくれないかい?』
クラン『ハーフ人の事だけど…』
クランがハーフ人と言った途端に、彼は肩をピクリとさせた。
?『いっ…』
クラン『どうしたんだ?別に俺達はハーフ人をどうしようともしないぜ?』
?『そっか。』
彼は少し息をつき、気を楽にした。
カイト『僕はハーフ人なんだ…』
?『そうなんだ…実は僕もハーフ人だよ。』
カイト『君も?』
?『うん。僕の名前はジーニアス・セイジ。歳は……っ…』
ジーニアスと名乗った人物は、歳を言おうとしたが、黙りこくってしまった。
カイト『?』
クラン『ん?』
ジーニアス『信じないかもしれないけど、1014歳…』
クラン『な!?』
カイト『ぇえ!?』
2人は絶叫した。
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