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「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ー!!!」
町の一角にある屋敷から悲痛な悲鳴が聞こえてきた。
「お母様!お父様!なんで!!なんで、しずく!」
「しゅー…ちゃん」
屋敷の一室には血濡れの少年。
少年の足元には悲鳴をあげた少年の両親が倒れていた。
「なんで!!しずくが殺ったのかよ…!」
「そうだよ、しゅーちゃん。」
しずくと呼ばれた少年は東風 雫(こち しずく)。
しゅーちゃんと呼ばれた少年は日永 朱亜(ひなが しゅうあ)。
朱亜はこの屋敷の持ち主の息子である。
2人は親友であり、幼馴染みでもあった。
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ー────…………っ!」
ふらっ
朱亜は両親の惨殺死体をみたせいか、気を失った。
「ごめんなさい、しゅーちゃん…」
これが幼馴染みの心が離れた時。
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