現実

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「では、話をもとに戻してもよろしいですか?」 「あ、ぁあ。」 「少し見てもらいたい映像があります。」 映像? 「何のだよ。」 俺が聞くと少し使用人の顔が曇ったのを見逃さなかった。 俺変なこと言ったか? 「…琴美さんと竜さんの映像と、これからあなたと入れ替わる契約をしてもらう一人の女性の映像を。」 琴美と竜の…? 「見る!見たい! 見たいです!! いや、見せてください!!!」 俺は思わず使用人の肩を揺らした。 「分かりました。 でも…龍次様が思ってるほど、楽しいものではありませんので… それは承知しておいてください。」 どういう意味だ…? 楽しくないって。 二人に何かあったのか!? 「とりあえず、早く見せてくれ…」 俺は使用人をせかした。
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