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「龍次…」
画面の中で、俺の名前を呼ぶ声がした。
泣き腫らした目を、ゆっくりと画面に向けた。
「……龍次。
龍次………龍次……」
琴美…
俺のために泣いてくれてるのか?
「龍次……
会いたい。」
ズキッ
俺は…
俺は、琴美を…竜を悲しませたかったわけじゃない。
ずっとず-っと、一緒に人生を過ごして行くつもりだった。
人生うまくいかない事だらけだ。
俺みたいに、一瞬で消えてしまう人生だってある。
こんな映像見ている時間はない。
一刻も早く、二人の元へ。
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