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「では、今からまた少し説明をします。」
まだあるのか…
でもいろいろと不安もあるしな。
「龍次様、いいですか?」
「あ、ぁあ。」
「では…
まず龍次様と入れ替わってもらう"前田沙希"さんという女性をこちらの部屋に呼び出します。」
「…え!?
どうやってだよ。」
その人生きてるんだよな?
もしそうなら、こんなところに呼び出しちゃだめなんじゃないか…?
「魂だけを呼び寄せるんですよ。
体の方は、あの世では寝ている形になっているので、長時間でなければ大丈夫です。」
「なるほど…
ってか何でその人なの?」
「簡単に言いますと、抽選という形でさせてもらいました。
同じ地域に住んでいる全ての女性から選ばせてもらったのです。」
抽選…
これって俺にとってはかなりありがたいけど、選ばれた人は本当迷惑だよな。
でも、ここは甘えさせてもらおう。
「じゃあ、早速「ただし。」
へ?
俺が話す前に止められてしまった。
「何だよ…」
「今から龍次様に頑張っていただかなければなりません。」
「俺に?」
「はい。
簡単なようで、すごく難しい。
ただ、これが出来たらあとはもう簡単です。」
最後の難関ってやつか。
でもこれが終わったら、もう会えるんだ。
二人に…
「何でもしてやるよ。
で、何をすればいいんだ?」
「頼むんです。」
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