sweet・すばる

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あれから1年― また冬がきた。 大好きだったクリスマスも 今となっては大嫌いになった。 毎日毎日… 思い出しちゃうんだよ‥。 元々私に好意を持ってくれていた大倉君は よくメールや電話をくれて 私を元気づけようとしてくれていた。 大倉君だって辛いのに…。 でもそれさえ 全く耳に入らなかった。 苦しい…。 「すばる…私‥すばるじゃなきゃダメなの…。もう‥生きてくのが辛いよ…」 私はカミソリを手にすると そのまま手首を切った。 そして私は目を閉じた。
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