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「うわーっ」
すばるが連れて来てくれたのは
大きな遊園地だった。
「お前、行きたい言うてたやろ?」
「うんっ!」
それから2人で
ジェットコースターや
メリーゴーランド。
沢山遊んだ。
「ね、すばる!観覧車!」
「あー?まだやるん?」
「はやくっ」
私は無理矢理すばるを観覧車に押し込んだ。
向かい合わせになるように座って
外を見つめた。
いつの間にかもう夕方になっていて
頂上から見上げる夕焼けは最高に綺麗だった。
それからは映画館に行った。
内容は大切な人を失って
それでも立ち直って前へ進んでく…
そんな切ないラブストーリー。
画面の中で愛し合っている2人が
私とすばるにリンクして見えて
私は涙が止まらなかった。
「‥うぅっ…ふぇ‥っ」
私は声を上げて泣いた。
その横ですばるは
何も言わずにただ私の手を握っていた。
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