sweet・すばる

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「‥っ‥うん…っ」 「お前、俺に似て変わりもんで頑固やから‥俺以外に似合う奴いなさそうってのが1番心配や(笑」 「やめてよ‥バカ‥」 「‥まぁ、何かあったら‥大倉に甘えてええねんから。ずっと笑っとってくれや…」 照れてるのかすばるは俯いて 鼻をこすってた。 「…すばる…好きだよ。ずっと愛してる」 「ん。…何も心配することないから…ゆっくり寝ろ」 ベッドの中で すばるに包まれながら私は眠った。 「…ころちゃん!こころちゃん!」 「…ん‥」 大倉君の声がして 目が覚めると 私は病院のベッドの上にいた。 「あれ‥私…」 「こころちゃん、部屋で倒れてて…」 そっか… それで病院に運ばれたんだ。 今までの‥ 夢だったのかな…? それにしたらリアルな夢だった。 すばるの温もりも 全部この体が覚えてる。 「…っあ…」 ふと左手の薬指を見ると そこにはすばるに貰った指輪が輝いていた。 その瞬間 溢れ出た涙…。 夢なんかじゃない。 すばるは私に… ありったけの愛と 生きる希望を教えてくれた。
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