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「野次馬の人たちがそう話してるの聞きました」
「ふぅーん。大変だな。俺、休憩するから後よろしくな」
店長は店の奥に姿を消した。
近くにいた翔太が呆れたように笑う。
「あの人、相変わらず適当だな」
「だな・・・」
店内には俺と店長を含めて、三人しかいない。
もう一人のバイトの翔太とはシフトがかぶることが多く、よく話す。
確か翔太は大学生だったはず。
仲はいいけど、俺らはお互いをあまり語らない・・・。
翔太が棚に本を並べに行ったから、俺も仕事に取り掛かった。
深夜のコンビニは客は少ないけど、以外と忙しい。
体が 疲れているのを感じる。
自然とあくびがでていた。
すると、自動ドアの開く音がして、急いで『いらっしゃいませ』と声をかけた。
自動ドアに目を向けると、そこにいたのはアキだった。
「アキ?」
声をかけるがアキは何も答えない。
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