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様子が明らかにおかしい。近くに寄ってまた声をかけた。
「アキ?どうした?」
俺の二回目の問いかけで、やっとアキは反応を示した。
顔を上げると、目に涙がたまって、途切れることなく流れていた。
「健が事故にあって意識不明だって・・・」
やっとのことで出たアキの声はとても小さく、俺の頭は真っ白になっていた。
何が起こってる?
アキの言ってることは本当のことか?
今日、会ったばかりの健の笑顔が思い出される。
「待てよ・・・夕方、健に会って、そのときは・・・」
そう・・・健はいつもの笑顔で何事もなく帰って行ったはず・・・。
俺の言葉を聞いたアキはいきなり声を張り上げた。
「そのあと事故に合ったの!」
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