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「雨強くなる前に帰れよ!」
「分かったって!」
『同じ大学に行きたかった』と言う健の言葉はすごく嬉しいけど、複雑な想いだった。
アキと健が一緒にいるのを見るのは、もう疲れた。
勝手に嫉妬して、不機嫌になるのを見せたくない。
だから俺がアキのことを好きな気持ちは一生、誰も知らなくていいと思った。
俺だけが苦しめばいい。
俺はアキのことも、健のこと も好きだから苦しんでほしくない。
「すげー雨・・・」
歌ってる途中で大分、雨がひどくなってきた。
いつもより早いけど、歌うのをやめてギターをケースにしまった。
「どうするかな・・・」
行くところもないからしょうがなくバイト先のコンビニに早めに向かうことにした。
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