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コンビニに行くまでの道にある横断歩道で、人がたくさん集まっているのが見える。
救急車とパトカーが止まってるのを見て、事故だと分かった。
「事故かよ・・・」
俺は足早にその場を後にした。
野次馬の中からひき逃げらしいという声が聞こえた。
「ひき逃げ・・・」
悪夢は蘇る。
大雨の中・・・泣き叫ぶ子供と、血を流して倒れている人が俺の頭にフラッシュバックする。
頭が痛くなってきて、俺は強く首を振った。
その映像はすぐに頭から消えたけど、後味の悪さが尾を引く。
何も考えないように歩いているとコンビニの前に辿り着いた。
コンビニには、まだ客が多くいる。
深夜はこんなに客はいない。
夕方勤務の人たちが忙しく働いているのを、客として少しの間、見ていた。
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