人の好意が分からない人

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相手を理解するって言葉にしてしまえば簡単な事だが、やるとなったら大変難しい事だ。 人は相手の言動を理解するために、どうしてるのか? それは自分の経験から得た価値観に当てはめて、理解しようとするのではないだろうか。 つまり自分の経験していない事を理解しようとすると、自分の経験して来た内容に無理矢理当てはめて理解しようとする、という事だ。 これは『好意』を受けた経験がない人は、相手を理解する枠組みが出来てしまってから好意に触れても、それを過去のいずれかの経験に当てはめて認識してしまうため、それを『好意』と認識出来ない。 例えば、自分が連日ハードスケジュールで過ごしていたために、傍目から見ても疲れているのが分かったとする。 この時相手は、自分が休めるように時間を作ってくれ「休みなよ」と言った時、相手にしてみれば『いつもの元気な姿を見たい』という気持ちから出た好意だったとする。
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