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これは、私がまだ七歳の頃の話です。
その日、私は赤壁と呼ばれる赤牛の牛小屋の柵に、キリストばりに縛られていました。
私「眠い……」
縛られた原因は、仏壇にお供えさてあったモナカを勝手に拝借したのを親にバレたからです。
牛が柵の後ろでモッサモッサ草を喰ってるのを横目で見ながら、必死に両手両足を縛っているビニール紐を解いていました。
妹「大丈夫? 痛くない?」
私「おぉ関羽よ。我劉備を助けてくれまいか?(ごめん、ぞうり持ってきて?)」
妹「うん! わかったぁ~」
家に向かって走ってく妹に安心したのもつかの間、最大の敵、曹操がにこやかな笑みで近寄ってきました。
姉「お前バカだね。袋ば台所に捨てるけんたい」
黙れ熊本県の曹操め。
姉「そうだ! よか物やろうか?」
私「え? 本当? ちょうだい!」
私の返事を聞くと、姉は満面の笑みを浮かべ、いきなり私のズボンをずらしお尻に手に持ってた塩をすり込みました。
モォ~!
お塩大好き牛さんが、よだれを撒き散らしながら私のお尻を舐めだしました。
私「ひゃぁああああ!?」
姉「あはははは!」
悶える私を笑う姉。
私「関羽! 関羽よ!(妹! 助けて!)」
妹「うわ……」
モナカをくわえながらぞうり片手に引いている妹。
いろんなとこを舐める牛。
逃げる姉。
何故か一緒に逃げる妹。
一つのトラウマが生まれました。
2月後、牛さんは売られてしまいましたが、いったい誰が尻を舐めた舌を食べたのかは今ではわかりません。
赤壁の闘い
呉軍に完敗。
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