夢或夜

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こんな夢を見た。 私は、近くのデパートまで、漫画を買いに行った。 考えてみれば、もっと近くに本屋があったろうに、まあいいや。 とにかく、私はお目当ての漫画を読もうと椅子に座る。 しかし、何故デパートに明らかに一人しか座れないような椅子が用意されているのだろう…、まあいいや。 すると、突然私は床に足が着かないことに気が付く。…違う、そうじゃない。椅子が浮いているのだ。 「おい、見ろよ。あいつ屋上直行のリフトに乗りやがった。」 「馬鹿だねえ。」 なるほど、リフトか。 うんうん、角度はざっと30度くらいかな。 …怖ぇぇ……。 のぼーるのぼーる………………ストップはしてくれない。 大きな声で数を数えるどころか、助けを呼びたくなった。 …いや、無理か。 つか、直行リフトがポンと置いてあるってことは、安全は確保されてるってことなんだろうしなぁ…。 ふと椅子の下を見る。 よく見れば、 リフトを支えているのは、下に伸びてる一本の線。 おかしいだろ、バランスすぐ崩れるわ!! よくこれで横に倒れたりしないな、もう!!! …あ~、余裕無くなってきた。ツッコミが冴えない。 そして、だんだん速くなってきた。 うわぁ、もう駄目だぁ。 わずか人一人が通れそうな穴をくぐり二階へ。 同じように三階へ。 ……ホントよくできてるよ!怖くてしょうがねぇ! 壁にぶつかんじゃないかって心配でしょうがないのに、絶妙なまでにくぐり抜け、五階までくる。 うっはぁ速ぇ~、上がってんのに加速してやんのぉ~。 屋上に到着するが、何故かまだ加速する。 そして上がるのをやめ、まっすぐ突き進む! あ、あれが下り場か! それっぽいとこが見えてきた! そして、止まる、のだが、 バンパーらしきものが見当たらない。 大分近づいてるのに減速する感じじゃない! まさか… ドッシャーン!!! コンクリートに正面衝突したあたりで、目が覚めた。
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