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「セロ、ちょっと来てください!!」
「はい。」
「はい、これ。」
手渡されたのは、コンパクトになった地図と、ポッケに入る位の小さな水晶玉だった
「これ、通信機なんですよ。」
その水晶玉は、彼女の顔を逆さに写し、綺麗に輝いた
「頑張って下さいねっ!!」
小さくガッツポーズをし、ニコニコ微笑む
何だか、彼女を見ていると元気が出て来る
「あぁ、行ってくる。」
「あ…セロさん!?」
「ん??」
「旅が終わったら…アマラに顔見せて下さいねっ。」
「あぁ。約束する。」
俺は、アマラ王国を後にした
次に目指す場所は、ヒノモトだ
「お嬢。」
「はい??」
「一目惚れだな。」
「え…ちっ、違いますよ~。」
そういう彼女の頬は、赤くなっていた
「まぁ、良いか。」
「良いんですよ、セトラ。」
「ふっ。」
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