ガイノス、業火の中へ

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ここは、帝国ガイノス 市街地は人で溢れ 広場では子供達が楽しく遊んでいる しかし、数年前は、荒れ果てた国だった… 数年前… ガイノスは業火に燃えた… 魔族達が、進軍してきたのだ 国の人々は逃げ惑い 人々は業火に戸惑う しかし、中には魔族に攻撃するものもいた その中に、俺達もいた 「逃げろ!!セロ!!」 「ヤダ!!俺も戦う!!」 「早く!!」 近所の叔父さんが、魔族と戦っていた 「セロ…!!」 片手で叔父さんを吹き飛ばし、壁に叩き付けた 「叔父さ~ん!!」 「セロ…仕方無い奴だ。」 叔父さんは、俺に使っていた刀を渡した 「娘を…頼んだ。」 叔父さんは、そのまま息を引き取った 「くそっ…」 「セロぉ~!!」 丘の上から、少女が俺を呼ぶ 「エル~!!早く逃げろ!!」 彼女を護るため、俺は必死だった 「くそったらぁ!!」 俺を囲んだ魔族を、何匹か切り付けた しかし、それほど効果が無かったのはスグに分かった 「で…」 一匹だけ、デカイのが残っていた スグに片手を構え、俺を吹き飛ばそうとした 防御しても 逃げても無駄だろうな… この距離 このリーチだ 次の瞬間、敵が腕を振り落とした時、俺は乱雑に防御体制を取り、目を閉じた
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