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確かに俺は死んだはず……
ニューオーリンズからの飛行機事故により確かに死んだ。
いや…あれは死んだというよりも死なされた筈なんだ。
最期にみた映像は怒号と悲鳴にまみれた廃棄された飛行機の中で赤い赤にまみれたスーツ姿の女が鮮やかに笑っていた。
激しく腹が痛い。
墜ちた飛行機の破片が見事に俺の腹部へ刺さっている。
「ああ…俺はやっと、やっと死ねるのか。」
「アナタは他の人達みたいに醜く欲望のままに生きたいと望まないの?」
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