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「うーん…」
温かい感触にぼーっと目がさめた。
目を開けると、ケンの唇が、首すじにあたる。
「ちょ……っと何?」
ケンを手でおしのけた。
「ええっちゃろ…?」
よくないよ…。
何考えてるの…?
何だかくやしかった。
「あんたとヤルつもりないから!」
私のキツイ言い方にケンは少しひいた。
キツかったかな。
でも、卑怯なやり方がゆるせなかった。
私はもう子どもじゃない。
自分の身は自分で守んなきゃいけない。
「私は、好きな人以外とはしないよ!その相手はケンじゃないから!」
「好きなヤツおるんか?」
《ワタルと付き合い始めた》
本当は今日伝えるつもりだった。
でも、こんな状態でいいたくないよ。
ケンが、こんな事をしてきたことがゆるせなかった。
でもそれ以上に無防備に泊まった自分に腹がたった。
でも無防備になる程、私は二人を信じてた。
親友だって…
いろんな想いが頭の中でぐるぐるまわってる
「帰る…」
荷物を手に持って…
そのまま私は部屋を飛び出した。
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