三人の関係

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「うーん…」 温かい感触にぼーっと目がさめた。 目を開けると、ケンの唇が、首すじにあたる。 「ちょ……っと何?」 ケンを手でおしのけた。 「ええっちゃろ…?」 よくないよ…。 何考えてるの…? 何だかくやしかった。 「あんたとヤルつもりないから!」 私のキツイ言い方にケンは少しひいた。 キツかったかな。 でも、卑怯なやり方がゆるせなかった。 私はもう子どもじゃない。 自分の身は自分で守んなきゃいけない。 「私は、好きな人以外とはしないよ!その相手はケンじゃないから!」 「好きなヤツおるんか?」 《ワタルと付き合い始めた》 本当は今日伝えるつもりだった。 でも、こんな状態でいいたくないよ。 ケンが、こんな事をしてきたことがゆるせなかった。 でもそれ以上に無防備に泊まった自分に腹がたった。 でも無防備になる程、私は二人を信じてた。 親友(ツレ)だって… いろんな想いが頭の中でぐるぐるまわってる 「帰る…」 荷物を手に持って… そのまま私は部屋を飛び出した。
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