小学五年生

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小学生のころの話である。 その頃、巷ではカードゲーム(遊戯王)が流行っていた。 ある日、近くの公園で祭があった。 祭が終わってヒマになった時、常にポケットに入れていたカードを手に取り、デュエル(対戦)を楽しんだ。 思い返せばあの頃はデュエリスト王(頂点を極めたイタイ奴)を目指したものである。 「イェーイ勝った~」 「くそ~負けた~」 とワイワイ楽しんでいた。 だが中にはイカサマをしてでも勝とうとし、イカサマをしておきながら負けたら、負けを認めない、まぁ俗にいう [負け犬] がいた。 「いや、でも俺アノ時アレ出してたら勝ってたしぃー!」 彼もまた負け犬である。 負け犬の遠吠えとはよく言ったものだ。
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