北海道→東京~序章

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「って、東京すげー!!」 目の前に広がるのは、近代都市、東京の姿だった。 そびえ立つビル群、見たこともない車の数、そして人、人、人。 「うぉぉぉお!!」 迷はとてつもなく感動して言葉が出なかった。変わりに叫んだ………。 駅のホームで。 駅のホームで電車を待つ人達が一斉にこちらを見る。 「お兄ちゃん何一人で興奮してんの?恥ずかしいんだけど……」 優が顔を真っ赤にし、何か汚いものでも見るかのような目で訴えた。 「いや、スマン。我を失いかけた」 そういって迷はかばんの中から1枚の紙を取り出した。 「なに?そのクシャクシャの紙……」 優がキョトン顔で聞いた。 「地図だよ、おばあちゃん家のね」 少しみて、迷は地図を把握したらしく、優の手をひっぱりながらこっちだ、と言った。 二人は、駅の改札を抜けて、目的地に向かって歩き始めた………。
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