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命日。ちゃんと学校にそらは来るのだろうか。気になってしょうがない。そわそわしながら孝道と一緒に教室に向かって走った。校門から教室。こんなに遠かっただろうか。走りながら孝道は言った。
「そらは…大丈夫だよ」
優しそうに笑って言った。大丈夫なはずがないだろう。そんな風に思ったが走りに集中した。走ること5分。教室に入った。
「おはよう。カワ、タカ。急いじゃってどうしたの?」
笑いながら言っていた。命日なのに何故笑っていられるのだろう。くったくのない笑みは鮮やかで新鮮だった。
続いて真菜、真央が来た。
「体は大丈夫?」
お嬢様の真央は心配そうにそらを見つめていた。
「平気、元気。」
笑いながら答えるそらに安堵の息を漏らした。
好きじゃないのにそらが気になる。好きじゃないはず。【恋】なのか?焦らずゆっくり考えよう。
賑やかな教室の中心にはそらが居て人が集まる。そんなそらが少しだけ羨ましかった。
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