空とそら

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今日の空は青く綺麗で思わず眺めてしまう。占いなんて忘れてしまうほど綺麗な空。青い空に茶色い髪の毛がなびく。後ろから聞き慣れた声がする。振り向けば幼馴染みの付き合いの島田孝道(シマダタカミチ)が居た。待ちくたびれた顔をしながらこちらを見つめている。 (約束してたっけ?) 「カワ(川崎)…5分遅い。」 ぶうたれる孝道にいつものように答えた。 「いつもの事だろう?」それに対して孝道は 「5分早く来てくれれば美少女アニメの予告見れるだろ!?さてはお前見て来てるだろ!!」 (えええ、やめてくれェェェ俺はそんな趣味ない。あの人退いてるゥゥ) 「見てないから、安心しろ。孝道だけだ。」 フォローにならない言葉を言えば嬉しそうに孝道は笑った。しばらく歩けば孝道は真剣な顔つきになっていた。 「何?」 呆れたように聞いてやった。 (今度はなんだよ) 眉間にシワを寄せて孝道を見つめた。 「俺…好きな人出来たんだ。ずっと前からだけど…他の人やモテるカワにも譲れない。」 そんな事を言い出すが【恋】を知らない僕には所詮関係ない。 「俺は誰にも恋しない」 しばらく時が過ぎてからこの言葉が後悔に変わるなんて思ってもいなかった―
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