16人が本棚に入れています
本棚に追加
水城そら。
色素の抜けた髪。髪の長さはバラバラ。家でまるで切ったのかのよう。
特別痩せている訳じゃない。
くったくのない笑みをみんなに向ける。
水城そらが来ると皆ついて行く。皆笑う。
そんな水城そらからのラブレター。
体がダルい。ラブレターを空から受け取ってからだ。皆の視線はラブレター。片手で勢いよく教室のドアを開けた。賑やかな教室は一気にしんとする。
「何の真似だ?」
(聞いて見たが水城そらは笑って答えた。)
「ラブレター」
笑うそらは無邪気で眩しかった。女子がもう2人。社長令嬢と一般市民。水城そらと仲が良いようだ。新学期早々怒鳴った僕だが周りは驚かず
「ほらみろーそらじゃ無理だってーの」
そんな声がチヤホヤと。
一緒に来た孝道も安心したように笑って居た。そして僕らは仲よし5人組になった。僕と社長令嬢の花咲真央(ハナサキマオ)一般市民の神野真菜(カンノマナ)親友の島田孝道。そして水城そら。6人組が良かったがそらが許さなかった。ヤキモチか?と思う。
―そらは少し淋しそうに笑っていた。
何が起こるか予測不可能なそら。
「桜祭行こうよ」
そらは言う。
「手配しといてあげる」
真央が言った。
(流石社長令嬢…)
「じゃ、じゃんけんで負けた人買い出しで」
真菜が付け加えた後そらが孝道にとんでもない事を吹き込む
「絶対グーね、出さなかったら美少女フィギュア取り上げな」
(カツアゲかァァァ)
素晴らしくアリエナイ高校2年生活が始まる。
最初のコメントを投稿しよう!