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あたしがアッコさんになってる間に、あれよあれよと桐島家に運ばれた荷物は、何故かあたしの部屋の隣に詰め込まれてしまった。
「おじいちゃん! どういう事よ!?」
「どうもこうもないわい。先に事情を説明しようと早く帰ってこいと言ったのに、言い付けを守らなんだお前が悪い」
「だからって、なにも隣にすることないじゃない! あんな、どこの誰とも分からない人と隣部屋なんて、ぜーったい嫌!」
「どこの誰って、沖田家の隼人君じゃよ」
「そういうことじゃないでしょうが!」
「あー、いててて。蓮香にやられた鼻がまだ疼くわい。わしゃ、もう寝るから。あー、痛い痛い」
「ちょ……おじいちゃんってば!」
沖田家がなんなのか、なんであたしが沖田君と許婚になったのか。
結局おじいちゃんに逃げられてしまい、何も分からず仕舞い。
……疲れた。
頭も体も動かすのは明日からにしよう。
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