シナモン♥1

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でも、いつまでも襖と壁に挟まれているわけにもいかない。 すごすごと襖をどけようとしたら、ふわっと襖が軽くなった。 「元の場所に戻せばいいっすか?」 「ああ、すまんのぉ。孫の所為で外れてしもーて」 あああ……あたしの所為ですと!? ぬけぬけと、どの口が言うか! 抜けてるのは髪の毛だけで充分よ!! 言い返そうとしたけど、襖がどかされ、『お客様』とご対面したあたしの口からは空気しか出なかった。 「あのあのあなあああ」 パニックもそりゃ起こすさ。 だって、そこにいたのはキンパツ男。 「ん? 知り合いだったんか?」 さっきまで戦闘モードだったおじいちゃんが、至って穏やかに言う。 「なら話は早いのー。蓮香、ほれ、この人が許婚だよーん」 WHAT? .
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