君色の花/第1章(太妹太・死ネタ)

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ねえ、太子。 あなたと僕は まるで運命のように出会い、 毎日のように他愛のないケンカを 繰り返していましたね。 それは、 このオソロイのジャージを見れば 一目で分かるように、 僕達の愛情表現でもあって…。 やっぱりこんなこと、 今でも口に出すのは 恥ずかしいです。 短い間だったけれど、 今思えば夢のように 楽しい時間でした。 あなたは僕の作った 甘すぎるカレーを頬張って、 おいしい、と笑ってくれましたね。 あなたはどんな時も 笑顔を絶やさない、 そんな人でした。  
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