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「…太子がこっち(冥界)に来てから
下界の時間で言うと、
今日で丁度3年…
だねえ。
…まだ立ち直れてないんだ?」
「………。」
「ふ―ん。
それにしてもすごいねえ
妹ちゃんは。
毎日毎日太子のお墓に
手紙とお花を供えて…
あ、その赤いお花は、
アネモネだね」
「アネ…モネ…?」
「もしかして知らなかった?
アネモネ、はかなくも美しい花。」
「僕はただ…
太子が好きそうな…
綺麗な花だと思って」
「そう。
ねえ、アネモネの花言葉
って、知ってる?」
「……?」
「辛抱、はかない夢、薄れゆく希望…」
「な…!
…やめて下さい」
「…はかない恋、恋の苦し…」
「っ!!!…やめろ!」
僕は閻魔の言葉を遮るように大声を上げた。
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