中学時代

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 中学1年になったとき、私の小児喘息は信じられないほど治っていった。そして入院もなくなり、私は小児喘息とサヨナラをした。しかし、喘息とは一生付き合っていかなければならない。発作はちょくちょく起きていた。  中学校までは、徒歩10分くらいだった。いつも途中で、あの大親友と待ち合わせをして一緒に登下校していた。私は毎日走らされた。  大親友は、家から自転車で15分だった。親友は自転車をこぎ、私は隣で走っていた。ゆっくりこぐと危ないし、下りて歩くのは嫌だと言われたからだ。今思えば馬鹿な話だが。  私はお医者様から走るのを止められていた。だから学校へつくと、いつも発作が起きていた。私はいつもエアー式の吸入器を持ち歩いている。  あるとき私は担任に呼び出された。登下校時、私が走っているのを見ていると。みんな(どの先生も)知っているんだと言われた。私は何故だか否定しなかった。でも、さすがにもう限界がきていた。私は親友に話し、それからは歩いて登下校できるようになった。親友はゆっくりこいだ。  そんな親友とも、だんだん気持ちが離れていき、親友にも別な友達ができ、会うのは登下校くらいになった。
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