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「う”っ!うぅ!」
「「イリア!!」」
頭にまともに喰らったイリアは、頭突きの反動で宙を舞い、落ちた。
あまりの痛みに顔を歪ませ苦しい声を上げる。
額からは血が滲みでていた。
「イリア!!今治療するわ!!」
「姉様!!しっかりなさって!!」
シェルナとセイカは詠唱を中断し、イリアの元に駆け寄る。
「姉様、大丈夫ですか!?」
「イリア、大丈夫?立てる?」
「うん、もう平気!ありがとう、おねぇちゃん!セイカ!」
イリアはシェルナに回復術を施してもらい再び立ち上がった。
そして、一緒に吹き飛ばされた短剣を少し離れた場所まで取りに行く。
レイとクレイクはさらに攻撃を仕掛けるがどれも防がれてしまった。
「くっそ、なんでどれも防がれるんだよ!!」
若干苛立ちながら攻撃の手を休めない、そのせいか、肩で息をしているレイ。
「レイでも流石にお手上げって感じ?」
「あ?」
レイの背後からセイカに回復してもらったナオがやってきた。
「おまえ来るのおっせーよ!!」
「うるさいなぁ~!今から頑張りますよっ!」
っと、最後の語尾を上げて背後からガルゼの頭を目掛けて強烈な蹴りを入れる。
「よしっ!」
「・・・・・・そんな程度か?片腹痛いわ!!」
見事に頭に入ったっと思ったらガルゼにはまったくダメージはなく、そのまま気合で3人とも吹き飛ばされてしまった。
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