序章

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『これで終わりだ!!聖繕奏裂旋(せいぜんそうれっしょう)!!!』 ガルゼが吹き飛ぶレイ達に気を取られてる隙に、背後からイリアが秘奥義を仕掛ける。 それは見事に命中し、ガルゼは片膝を突いた。 「っく!」 「嘘でしょ・・・。まともに命中したのに・・!」 渾身の一撃に倒れもしないガルゼに、イリアは表情を歪ました。 「小娘にしてはなかなかやるな・・・。だが、先代の神子と比べるとまだまだだな」 っと、魔王は立ち上がりながら鼻で嘲笑う。 「では、こちらも行こうか」 ガルゼはニヤリと笑い、クレイクに視線を向ける。 その意図がわかったのかイリアは、 「・・っ!クレイク!!逃げて」 っと、彼に向かって叫ぶが、時は既に遅く、クレイクは片腕で首を持上げられ、そのまま壁に投げつけられた。 埃が立ち、彼の姿が見えるようになったときには、クレイクは瓦礫の中に埋まっていた。 .
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