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「なんて事を・・・」
セイカが呟く。
「一人一人いたぶって行くのも悪くはないが・・・。貴様らゴミどもにいちいち時間をかける必要もないか・・・。では」
ガルゼは詠唱に入り、呪文を唱えていく。
「駄目!!みんな!!避けて!!」
イリアが叫んだ瞬間、部屋全体を覆うほどの雷(いかずち)が天井にいっぱいに現れ、そしてイリア以外に激しく降り注いだ。
「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!」」
「がぁぁぁああああああああああ!!」
「う”ぁあああああああがぁああ!!」
部屋中に、断末魔にも近いような叫び声が響きそして止んだ。
「―――なんで・・・・」
「なんで私だけは?って顔だな。貴様だけは特別にいたぶって葬ってやろうと思ってな?
・・・・長年、貴様ら神子に封印され続けてきた礼だ。ありがたく思え!!」
立っている力が自然と抜け、イリアは膝から崩れて驚愕の表情で倒れて気絶している仲間を見回した。
「――みんな!!」
今にも泣きそうな声が部屋をこだまする。
「無駄だ。奴らは当分目を覚ますことはない・・・。」
っと、嘲笑うガルゼ。
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