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こうして、新しい住人が加わった。
「誰だっけ…女の子って言ったのは…」
といって発言者を睨んでいる千華。
本人は指先同士を申し訳なさそうにつついている。
「ま、これで下着の心配はしなくてもよくなったわけだし!」
「そうだなー…美鈴も嬉しそうだし」
「…わ!私は別に!」
千華が肘で私をつつく。ちらっと新人を見ると目が合った。私は、一気に顔が熱くなり、蒸気が出そうだ。
反面、新人はただ平然として私を見ていた。あの時、窓の外を見据えたように。
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