-†-依頼-†-

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【探偵事務所アンソレイユ】 春がやってきて、桜が咲き乱れる中… 私は、ある探偵事務所で窓から桜を見ている。 私の名前は成瀬茜。 身長152センチ。独身。 二十歳。 現在、某探偵事務所の事務社員なのですが… この事務所はスゴく暇なわけです。 名前はアンソレイユ… 幼なじみの親の会社。 まあ、社員4人と小さな探偵事務所で幼なじみの家と言うのもあり、気楽なんですが… とにかく、暇です…。 そんな訳で、のんびり窓から桜の観賞をしている訳であります。 「おはよ~茜さんっ!!」 腰まで伸びた長い髪の少女が挨拶をしてきた。 「おはよ~気をつけてね」 「は~い。いってきま~す」 「いってらっしゃい」 彼女は幼なじみの妹で加藤穹ちゃん。社長の娘でもある。明るく気さくな13歳で私からすると、可愛い妹みたいな感じ。 「おはよー」 今度は、2階から青年が降りてきた。 「おはよ~社長と愛さんは?」 「わからん。てか、今日も暇そうだなー」 今降りてきた青年が、幼なじみの加藤竜斗。社長の息子でここの社員。身長が高く色白で王子様タイプ、やさしく爽やかな青年であるが…。とにかく面倒臭いのが嫌い。 「お二人さんっ!!おはよーっ!!」 「おはよう」 中年の男女も2階から降りてきた。 「おはよー」 「おはようございます」 中年の男性が加藤直之。ここの社長であり、竜斗の父親でもある。とにかく面倒臭いのが嫌いでいい加減な社長。竜斗の面倒臭がりはこの人譲りなのが見てわかる。 女性の方は、加藤愛さん。社長の妻、兼秘書である。長い髪にスタイルがいい綺麗な人。クールに見えてちょっとお茶目な、頼れるやさしいお姉さんな感じ。 竜斗のやさしさと穹ちゃんの可愛さは、この人譲りな感じ。 「あー眠いっ!!」 そう言うと、社長は自分の椅子に座った。 これから、この探偵事務所アンソレイユは不可思議な事件に関わって行くことになる。
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