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後ろから追ってくる影。
本編で明確に記していない通り、これについては皆さんの想像にお任せしたいと思います。
が、そもそも私的解釈から生まれた小説なので私の考えを言いますと、実は私自身この影に明確な意味があるとは思っていません。
男の子が入院していた病院の関係者が、男の子が居ないのに気付いて追ってきたのかも知れませんし、
実は塔には見張りが居て、その見張りが追ってきたのかも知れません。
しかし悲しそうに消えたという表現から、その影がどんなものであるかはさておき、二人のために止めようと追ってきたのではないかと思います。
二人が傘の上へ出れば死んでしまう事を知らずに目指しているのでは、とか
我儘とか反感とか、そんなもののために走っているのではないか、と。
しかし二人が危険に気付いていて、覚悟をして走っている事に気が付いて
影は二人を止めるのを諦めました。
止めても止まりはしない事がわかったのでしょう。
影はきっとそんな二人が傘の上で死んでしまう事を、凄く悲しんだと思うのです。
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