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男の子が差し出した傘について。
男の子は女の子に傘を渡しました。
病気ですぐに死んでしまう自分はともかく、女の子まで死んでしまう事はないと思ったはずです。
しかし女の子は受けとりませんでした。
男の子にはきっとそうなるであろう事がわかっていました。
二人は望んでいた青い空を見上げて、幸せに逝きました。
傘の上に「何もかもがあるように見えた」、何もかもがあるわけでないと思ったのは、そこに自分達の命はない事を知ったからなのでしょう。
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